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静かな叫び

2021年8月15日(日)20:31
カテゴリ:安曇野の陽だまりから, 旅日記  トラックバック:URL

九州をはじめ各地で起こっている甚大な豪雨災害。
我が信州も例外ではなく、今日は諏訪の現場へ行き土砂の始末と近隣挨拶。
高速は通行止めのため、行きも帰りも一般道で峠越え。
ようよう帰宅し、冷しうどんをズルズルやりながらテレビをつけた。
唐突に、ある老人の静かな声が私の耳に触れた……。
             ✻

「あの苦しみは地獄などという甘いものではない。原爆は無差別に全てを木っ端微塵とする。こんな場面はいかな地獄絵にもない。」
あの八月六日、三歳で被爆した飯田國彦さんの証言。
当時、父は既に戦死しており、母と姉は被爆後間もなく亡くなった。
その後、頼りとした祖母も他界。
原爆の記憶を抱えつつ、孤独に生きた飯田さんは悲痛に語った。
「今でも『お母ちゃん助けてー』と突然大きな声が出るんです。」

             ✻


焼けた大地に砕けたガラス
涙のように輝いた
私はここから歩き出す
声あるならば大地を語れ
見たこともない季節のことを
声あるならば大地よ語れ

「肩より低く頭をたれて」海援隊(武田鉄矢)より




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